2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
広島地裁H16.3.9 職員が、在籍出向中に出向先で十分な援助を得られず精神疾患に罹患したと主張。出向元にも安全配慮義務違反ありとして、出向先・出向元双方に損害賠償請求→在籍出向では、出向元も出向社員に安全配慮義務を負う。出向元は「職員が出向先での…
東京高裁R4.11.29災害発生率によって労災保険料が増減するメリット制の適用を受けている事業者において、従業員が業務により適応障害を発症したとして労災認定を受けた。これについて事業者は、業務による心理的負荷は「強」に至らず、業務起因性がないと主…
東京地裁立川支部R5.8.9 引越運送会社が運転手の給与について、基本給等のほか、長距離運転やピアノの積卸しなど、一定の作業等を行った場合に支給される業績給を設定。そのうえで、給与規程で業績給部分については労基法施行規則19条6号の出来高払制賃金と…
東京地裁立川支部R5.8.9 引越運送会社が運転手の給与について、基本給等のほか、担当した引越し案件の件数に応じた業績給を設定。例えば標準積載量2トンの車両については1件あたり1,000円の業績給などと定めた。そのうえで、給与規程で業績給部分について…
千葉地裁松戸支部R1.9.13 運送業者が運送ルートごとに運行手当を定めその合計額を月給として支給。会社はこれが労基法施行規則19条6号の出来高払制賃金にあたり、割増賃金は1.25分ではなく0.25分になると主張→出来高払その他の請負制の賃金体系は労働者が現…
東京地裁R5.9.29 公園の植栽管理に従事する職員がスズメバチに刺された →使用者は蜂刺され対策ガイドラインを定め、低木作業は作業前に軽く叩いてハチが飛び出さないか確認すると定めていた。しかし、蜂刺され防止のためには一般に巣を刺激しないことが求め…
東京地裁立川支部R5.8.9 引越運送会社が運転手の給与について、基本給等のほか、以下の通り売上額に応じた業績給を支給する旨定めた。そのうえで、業績給部分については労基法施行規則19条6号の出来高払制賃金と扱い、割増賃金を1.25分ではなく0.25分のみ支…
東京地裁R5.1.26 雇用契約書で「基本給16万円、職務手当18万円、皆勤手当1万円、職務手当はその全額を時間外・深夜・休日出勤割増分として支給される手当である」と定めた →基本給を時給に換算すると925円で、事業部マネージャーというこの従業員の地位・職…
福井地裁R3.5.11従業員が工場で使用していた発がん性の薬剤が原因で膀胱がんを発症した →会社は安全配慮義務の具体的内容として、不浸透性作業服等の着用や、身体に薬品が付着した場合の措置についての周知を徹底し、従業員に遵守させる義務があった。本件で…
神戸地裁R5.12.22 郵便局職員の制服への着替え時間は労働時間? →就業規則で着用義務がある一方、着用しての通勤は禁じられていたから、局内更衣室での更衣が義務づけられていたと評価でき、労働時間にあたる。但し、防犯カメラで制服を着用して通勤していた…
東京地裁R5.5.29上司の送別会の帰りのタクシーで上司が部下の女性を触るセクハラ。部下は精神疾患を発症したとして民法715条を根拠に会社に慰謝料請求→送別会は上司・部下の双方と親しく酒を飲みに行く関係にあった取引先担当者が企画して3人で行われ、部下…
東京地裁R5.5.29上司の送別会の帰りのタクシーで上司が部下の女性を触るセクハラ。部下は精神疾患を発症したとして民法715条を根拠に会社に慰謝料請求→送別会は上司・部下の双方と親しく呑みに行く関係にあった取引先担当者が企画して3人で行われ、部下は取…